2歳の時に、お母さんが劇症肝炎という7割の人が亡くなる病気になった。
入退院を繰り返すお母さん。
お母さんのいない、ガランとした家の中。
笑い声のないご飯の時間。
無口な父。
怒ると怖い父。
「お母さん、早く帰ってきて、、、、」
トイレの中で声を殺して泣いた。
でも、泣いても、泣いても
だからといって母が病院から帰ってくることはなかった。
ある時から、泣かなくなった。
泣いても現実は何も変わらない。
泣いたところで、お母さんの病気がよくなる訳でもない。
お母さんを助けたかったけど、小さい私にできることなど何もなかった。
=====
つづく
コメントを残す