正しく絶望するシリーズ「帰納的思考方式の限界」

人間だったら、誰もが持っていて、ライフスタイルの中心軸となっているものが「思考方式」です。私たちは常に「思考方式」を使って思考論理を展開し、普段考えています。そして、思考方式には「演繹的な思考方式」と「帰納的な思考方式」の2種類があります。では、それぞれの思考方式でこの宇宙自然をどのように認識し、理解しているのかをみていきましょう。

演繹的思考方式とは、宇宙のすべての存在、時空間を生み出す根本素材「源泉動き」からすべてを認識し、解析します。

演繹的思考方式でこの宇宙自然を認識すると、宇宙の外から、ダークエネルギー、ダーク物質だけがある宇宙がうまれ、銀河系がうまれ、太陽系がうまれ、地球、植物、動物、人間、人間が5感覚脳をとおしてみている宇宙自然、という順で、宇宙の成り立ち通りに認識することができます。その上で、人間の暗記言語で理解している宇宙も再解析することができます。

一方、帰納的思考方式では、誰かが規定した言語を暗記し、その暗記言語をを使って宇宙自然を認識します。つまり、スマホ、机、コップ、というように、既に規定されいてる単語をただひたすら暗記し、覚えた単語と単語の意味をつなげてこの宇宙自然を認識します。そして覚えた暗記言語から目の前の現実画面と世界を理解し、次に地球と地球上の動物・植物・物質を理解し、そして、太陽系、銀河系、ダーク物質、ダークエネルギーを理解しようとします。
しかし、そもそも、本来すべてが連携連動したつながりの中の一部分を無理やり分離して切り取って、その一部分に名前をつけて意味づけ価値づけしている暗記言語をいくらつなぎ合わせても、正しく宇宙自然を理解することは不可能です。
また、それぞれの単語への意味づけ価値づけは、人それぞれ違うので、そこでもズレが生じます。そして、私たちは自分自らが考えていると思い込んでいますが、実は誰かが作った単語を暗記しているだけで、自分で作った単語を持っている人はほぼいません。その状態で、宇宙自然の整理もなっていないままでは自分が確信をもってはなすことができることなどひとっつもなく、自信を持つことができないのです。このような言語の限界を理解しないままで、機能的思考をして、どれだけ宇宙自然を理解しようとしても徒労に終わってしまうのです。



引用:Noh Jesu著「日本の和心」第2章 







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